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2007.04.06 (Fri)

チワワやパグは、なぜ小さい?

チワワやパグは、同じ犬でもセントバーナードやグレートデーンと違い、なぜあれほど身体が小さいのか。その主因は、細胞の成長や分裂を促す遺伝子の働きを制御するDNAに変異があり、抑制されているためと分かった。米国立ヒトゲノム研究所やユタ大などの研究チームが6日付の米科学誌サイエンスに発表した。

この遺伝子「インスリン様成長因子1(IGF-1)」は、人間やマウスにもあり、働きが良くないと身体が小さくなることが知られる。遺伝子の制御メカニズムの詳細が分かれば、さまざまな遺伝疾患の解明につながると期待される。

犬は遅くとも1万5,000~1万2,000年前にオオカミが家畜化されたと考えられている。当初はこのDNA変異のために小さく、野生では生きていけないオオカミが人間に飼われるようになったか、人間側が扱いやすい小さいオオカミを飼うようになった可能性がある。その後は交配で大小さまざまな犬種が生み出されたという。

この研究は、ユタ大のカール・ラーク名誉教授が1996年、全身が長い毛で覆われ、かつて漁師を手伝ったことで知られる犬種「ポルトガル・ウオーター・ドッグ」の愛犬を亡くしたことがきっかけだった。同名誉教授が同じ犬種を探してブリーダーの女性に連絡し、大豆の遺伝学者だと自己紹介したところ、犬の遺伝研究を持ち掛けられた。

研究を始めてみると、同犬種は身体の大きさに非常に幅があることが判明。全米の飼い主に協力を求め、約500匹の身体をX線で測定するとともに、DNA試料を採取して分析した結果、15番染色体のIGF1遺伝子の働きを制御するDNA塩基配列に特定の変異があると、働きが抑制されて身体が小さくなることが分かった。

研究チームはさらに、ドッグショー会場を巡り、143犬種の計約3200匹のDNAを分析して、この変異と体格の関係を確認した。
(チワワやパグ、なぜ小さい? DNA変異、成長を抑制 )


この研究が進めば、病気のメカニズム解明や治療に役立つようです。

IGF-1は、主に肝臓で成長ホルモン(GH)による刺激の結果分泌されます。体のほとんどの細胞、特に筋肉、骨、肝臓、腎臓、神経、皮膚及び肺の細胞はIGF-1の影響を受け、インスリン様効果に加え、IGF-1は細胞成長(特に神経細胞)と発達そして同様に細胞DNA合成を調節するそうです。

こうした発達や細胞のDNA合成に関する働きが抑制されることで、体が小さくなるようです。
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