患者の死を予知するネコ"オスカー"
2007/08/02/Thu
医学誌「New England Journal of Medicine」7月26日号にこのネコについてのエッセイを発表した同センターの医師David Dosa博士によると、オスカーは普段はあまり人になつかないが、患者が死亡する1〜2日前になるとその部屋に興味を示し始める。ベッドの上で丸くなり、患者に鼻をすり寄せることもよくあるという。患者のほとんどは末期の認知症であるため、オスカーの存在を理解しているかどうかは定かではないが、動物がそばにいるという事実は患者にとって慰めになっているに違いないという。オスカーのこの特殊な能力は、患者の家族にも重要な意味をもつ。医師は患者の死が近いことはわかっても、それがいつなのかはおおよその予測を伝えることしかできないことが多い。しかしオスカーが来てからは、死の時期を正確に家族に伝えることが容易になったという。オスカーは最期の瞬間もわかるようで、患者が死亡するとすぐにその場を去っていく。施設の壁には、オスカーの才能を認め地元の機関から贈られた記念板が飾られている。
動物がヒトにはない不思議な能力をもつことについては、これまでにも十分な証拠が示されている。Dosa氏は「感染症や癌を検知する動物について耳にしたことがある」と語っている。ジョージア州のイヌ訓練施設Canine Assistantsでは、イヌにヒトのてんかん発作を予知させる訓練をしており、中には100%の正確さで発作を予知するイヌもいるという。発作が起こりそうになると、イヌは患者の手をなめたり、発作が引き起こす痙攣によるけがを防ぐために、患者の体の上に静かに乗ったりするという。同施設のJennifer Arnold氏によると、発作を予知するメカニズムは不明だが、嗅覚による可能性が高いという。
(患者の死を予知するネコ"オスカー")
セラピードッグや介助犬など、福祉的な役割を果たすワンちゃんは多く、もはや欠かせない存在となっています。ですが、犬や猫などの人間の生活スペースに近い存在であるペットには、他にもさまざまな能力が眠っているのかも知れません。
「死を予感する」というちょっと怖い能力ですが、とても重要な役割をになっている「オスカー」。どうして分かるのかはわかりませんが、"旅立とう"としているお年寄りの慰めになっている猫が存在しているそうです。
「猫は死に際になると、飼い主の元を離れる」とは聞きますが、どうやら逆に、「死の淵にある人に寄ってくる」ということのようです。
猫の嗅覚は、犬には劣るものの、嗅細胞数は人の2倍、嗅ぎ分ける能力は数万〜数十万倍あると言われ、いろいろなものを嗅覚を使って判断しています。猫が飼い主や身の回りのものにスリスリと体をこすりつけるのも、実は自分のニオイをつけて安心するためだそうです。もしかしたら、嗅ぎ分けているのかも、とも思われます。人には見えていない、「何か」が見えるのかも知れません。
何はともあれ、大活躍のオスカー。これからも、癒しの存在となって欲しいと思われます。
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