イヌが観客のコンサート
2007/11/25/Sun
23日は約200匹が来場し、高野さんは「さくら」など4曲を熱唱した。最後に同曲のバラード版が始まると、イヌたちはうっとりとした表情をみせていた。
高野さんは作曲からマスタリング(CDなどの原盤作成)まで手がけるアーティスト。平成17年に歌手デビューし、「三陸産のウニに涙したい」などユニークな歌を作っている。「さくら」は、イヌを主人公にした西加奈子さんの同名小説にヒントを得て、愛する者への思い出をつづった曲。今年5月にシングルCDで発売した。
ラジオや有線放送で流れた直後から、「2年前におやじを、その前に犬を病気で亡くしました。聴くと不思議と優しい気持ちになれます」「さくらという名のマルチーズを飼っていました。存在を思いだす歌詞がたくさんありました」などと愛犬家からの反響が殺到。ダウンロード数は、発売後4カ月で20万を超えている。
イヌリンピック実行委のメンバーが、同曲をもとに製作した短編映画「さくらの足あと」(宮崎恵監督)に出演したタレント犬の飼い主を通じて、高野さんと接触。「イヌの前で歌ってくれませんか?」と持ちかけ実現した。
この日、横須賀からコンサートに訪れた公務員、倉沢さよ子さん(57)の腕の中で抱かれ、高野さんに熱い眼差しを送っていたのは、偶然タイトルと同じ名前のウィペット「さくら」ちゃん(メス、生後7カ月)。
倉沢さんは、「毛並みが桜の木の肌のようなので名づけました。歌を聴いてタイトルと同じ名前でびっくりしました。詩が亡くなったイヌの思い出を歌っている感じなので、今年2月に死んだ別のイヌのことも思いだして…。本当にいい歌ですね」と目頭を熱くしながら感動していた。
同曲のバラード版が始まると、保育士、山根明美さん(40)のゴールデンリトリバー「プート」くん(オス、5歳)のように地面にゴロンと寝てしまう姿も。それでも、メスを取り合おうとオス同士がにらみ合うなど、イヌらしい場面もみられた。
(イヌが観客! 史上初のコンサート開幕)
イヌは嗅覚だけでなく、聴覚も比較的鋭いと言われています。一説には、音の強弱については人間の16倍、音源の方向定位は犬は、32方向を区別できるとされています(人間は16方向)。
また、物の落ちる音はおよそヒトの400倍の距離からでも聞き取れるらしいです。イヌは寝ていても、聴覚は活動を止めません(犬の嗅覚は眠っていると鈍るらしいです)。このことは、寝ていても耳は微妙に動いていることからも分かると思います。
可聴周波数は 40–47,000 Hz と、ヒトの 20–20,000 Hz に比べて高音域で広いそうです。超音波の笛である犬笛(約30,000 Hz)は、この性質を利用したものです。
しかしながら、この良すぎる聴覚は、人間社会で一緒に暮らす上で、少し困った性質にもなります。実は、人間が暮らす上での生活音は、イヌにとっては、騒音に充ち満ちたものともなります。音に敏感で、何か物音がするとすぐびくついて落ち着きをなくすワンちゃんもいるのではないでしょうか。
イヌが音楽をどう感じ取っているかは分かりませんが、あまり大きなコンサートのような音は、騒音と感じられてしまうのではないのか、なんてことを思ってしまいました。
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