2008.11.22 (Sat)
アレルギーに無縁のイヌは見つけられない?オバマ大統領
バラク・オバマ次期米大統領は、大統領選の勝利演説の中で2人の娘のためにホワイトハウスで子犬を飼うことを約束した。ただし後に、娘の1人にアレルギーがあるため、アレルギーを誘発しない犬種を探すつもりだとも述べている。しかし専門家によると、このイヌ探しについてはオバマ氏のスローガンである"Yes, we can."とは言えないようだ。アレルギーは動物の毛によって生じると思われがちだが、実際には動物の鱗屑(死んで剥がれ落ちた皮膚の小片、ふけ)や唾液、尿に含まれる蛋白によって引き起こされる。このため、毛のない犬種でもアレルゲンを作ることに変わりはなく、ペルー政府が寄贈を申し出ている「ペルビアン・ヘアレス(」(編集部注=古代よりペルーで飼われている体毛がほとんどない犬種)も、米国ケンネルクラブの提案するプードルやビション・フリーゼ(Bichon Frise)などの犬種も例外ではないという。
ペットアレルギーがあるならイヌを飼わないことを専門家は勧めているが、比較的アレルギーを誘発しにくい犬種もあり、また、症状を最小限にとどめるためにできることがいくつかあるという。米ニューヨーク大学/ベルビュー・メディカルセンターのJonathan Field博士、米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)のWanda Phipatanakul博士らは次のように助言している:
・少なくとも寝室にはイヌを入れない。ただし、ペットの鱗屑は衣類、家具などどこにでも付着し、学校にも運ばれる。
・週1回はイヌを入浴させ、手入れをする。洗う回数が多いほど、一時的であるにせよ、鱗屑が除去される。
・特に寝室では、HEPA(高性能粒子捕捉)フィルター付きでバッグが二重の空気清浄機を常に稼働させておく。
・アレルギー専門医または免疫学専門医の診断を受け、治療法を検討する。
・毛が短く、抜け毛の少ない犬種を探す。1年を通じて毛の抜けかわらない犬種ならなおよい。ゴールデン・プードル(golden poodle)など、語尾が “oodle”である犬種はアレルギーを100%起こさないわけではないが、起こす率はかなり少ない。
・飼いたい犬種を決めたら、そのイヌを飼っている人を探し、週末を一緒に過ごして様子をみるとよい。
(新大統領でもアレルギーに無縁のイヌは見つけられない)
アレルギーとは、免疫反応に基づく生体に対する全身的または局所的な障害を指します。免疫反応が、特定の物質(抗原)に対して過剰に起こってしまうことで、全身または局所的な障害が起こってしまっているわけです。
免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能です。1906年にアレルギーの概念が提唱された頃は、生体に有益な免疫と生体に有害な過敏症を包括する概念だったようです。ですが、現在では過敏症のみをアレルギーとして捉えています。
アレルギーの原因となる抗原を「アレルゲン」といいます。主にIgE抗体を介する即時型アレルギー反応を誘発する物質を指します。
頻度の高いアレルゲンには、以下のようなものがあります。
これらを吸い込んだりすると、アレルギー反応がおこります。どんなに毛の少ないイヌであろうと、アレルギーをもった患者さんが近くにいれば、やはり症状を引き起こす可能性はあるわけです。
上記では「語尾が “oodle”である犬種」を勧めています。トイプードルなどがオススメ、ということなんでしょうかね。
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